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▼プロフィール
波田野大悟(はたの・だいご)さん 27歳
2001年 早稲田大学 卒業
2001年 株式会社リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社

現在は、 (株)リクルートエージェント運営、(株)リンクアンドモチベーション監修のキャリアスクールi-Companyで、運営事務局全般を担当している。
i-Companyとは、資格や専門知識・語学などのテクニカルスキルではなく、自分自身を一つの会社に見立ててキャリアを考える「スタンス」と、業界・職種を越えて通用する「ポータブルスキル」に注目した、キャリアを切り開くチカラを身につけるキャリアスクール。
世の中に新しい価値を提供するために現在活躍中。




 “独走、圧勝、ぶっちぎる”が好きな言葉と語る株式会社リクルートエージェントの波田野大悟さん。そのお話の中には、目標達成するためのすばらしい創意工夫のヒントが詰まっていた。例えば常に自分をプラスの方向に持っていくため、頭をフル回転させ続けている。そんなプラスの方向に持っていくためのポイントは、ルーチンワークもクリエイティブな仕事も趣味でも何でも、それを「機会」と思えるか? そして「機会」を逃さず行動できるか? という事だと答えてくれました。どんな事でも“熱く、楽しく、わかりやすく”説明してくれ、インタビュー中は常に笑いが絶えず、時間を忘れ終電ギリギリまでインタビューしてしまいました。

――アットホームな雰囲気を漂わせながらも、やる時はしっかりやる。遊ぶ時は遊ぶ。まさに、就活生の誰もが理想とする働き方をしている波田野さん。どのような学生生活を経て、現在に至るのか私は気になって仕方がなかった……。

>>それでは具体的に過去についてお話をお聞きしたいと思います。波田野さんは学生時代何をしてましたか?

学生時代はスポーツばかりやっていた学生だったよ。小、中、高と野球をやっていて、高校時代は、本気で甲子園を目指してたよ。伝統校なので練習も厳しかったし。甲子園を目指すなら、試合で結果を出すのが大事だよね。だけど、昔は本番で緊張するって弱さがあったんだ。だから、自分でどうしたら本番で緊張しないようになるかを考えた。緊張するのは自信がないからだと考えた。ということは、その時の自分には自信をつける事が重要で“練習を本番のように、本番を練習のように”という心持ちで練習に励めば、試合本番でも練習と同じように緊張しないでやれるんじゃないかっていう結論に至った。例えば、毎日バッティングマシーンで何十球かフリーバッティングやるんだけど、バッティングマシーンってジャストミートしてもしなくても、同じテンポで次の球が来ちゃうんだよね。だからバッティングマシーン相手でも「これは本番なんだ」と思って全球思ったところに打てるよう心がけてたんだ。そうすることで本番では、毎日キレキレのカーブや、ストレートを投げるマシーン相手に良い当たりしてんだから、この目の前のピッチャーを打てないはずがないと、緊張どころか自信を持ってバッターボックスに入れたんだよね。結局、甲子園にはあと一勝足りなかったけど、野球を通じて得たものは大きかったね。

――「自ら考えて、自ら改善する」という“波田野さんの強み”を実感できたエピソードだった。その後、この強みはどんな場面でどのように発揮されていったのだろうか。

>>大学時代もスポーツをされていたんですか?

「大学時代はスキー、スキー、スキー、その次にスキーって感じ。」

なんとスキーをもう1年やりたいがために内定を断り、留年。“やるからには、とことんやる、必ずトップを目指してきた。”と何度も強調して語る波田野さん。そのすごさが発揮されているのが大学時代のスキーだ。
 
 大学時代から本格的に始めたスキー。同じスキーチームには高校時代にインターハイ常勝者の仲間もいて、その中に入り、4年間でトップになろうと必死でスキーに打ち込んだ。普通の練習をしていては経験者には勝てない。だから自分のみんなより勝っている点を研究し、効率的に練習しようとした。
 まず、経験者には「滑る技術」「道具や雪に対する知識」とかでは勝てない。しかし、高校時代野球で鍛えた「筋力」は自分に分がある。全身の筋力量では勝っているんだと思い、自分の武器を活かしながら、日々上達方法を模索していた。
 練習の甲斐あって、4年生で関東大会優勝を果たすことができた。だけど、全国ではまだまだ上がいるのが悔しく心残りがあったから、留年してもう1年頑張ろうと。
 結果が出ても出なくても、この年が最後の1年と決め、悔いが残らぬようスキーをした。結果は、全国優勝は出来なかったけど、関東大会連覇を果たした。全国に届かなかった悔しさはあるけど、連覇できたことは大きな自信になったね。1回勝つことより、続けて勝つことの方がその数倍も難しいからね。


――留年して、もう1年スキーを頑張り、関東大会を連覇した波田野さん。トップになることへの“こだわり”が熱く伝わってきた。スポーツばかりの学生時代を経て、就職活動はどういうスタンスで挑んだのか私は興味がわいてきた。

>>それでは就職活動について聞かせていただけますか?

就職活動では、野球やスキーの経験から「オレはどんな人間なのか」を伝えることに集中してた。気負わず普段の自分で就職活動していたね。その結果、いくつかの会社が「一緒に働こう」と声をかけてくれた。外資系コンサルティングファームに商社、広告代理店、消費財メーカー……。様々な分野の企業の中から、自分が何をやりたいか、自分はどうありたいのかを考えて決めた。

最終的にエージェントに決めた理由は、3つ。
1つ目は、【転職(中途採用)マーケットの可能性が魅力的だった】から。
2つ目は、将来の起業に向けて、【たくさんの経営者と一緒に仕事がしたかった】から。
3つ目は、【素の自分が一番活かせる職場がエージェントだと思えた】から。
         
【転職マーケットの可能性】ということでは、自分の周りにいる友達は大手企業に就職したけど、みんな、生涯その企業にずっと勤めるという考え方を持っていなかった。既に転職を視野に入れて、新卒の就職活動をしてるヤツもいた。実際はわからないけど、志向としてはそういう時代に入っているんだなって考えたら、これから人材業界や、転職サポートというビジネスは伸びていくんだろうなって思った。

【経営者との仕事】はすごく魅力的だったよ。給料を払う側ともらう側。雇う側と雇われる側。言い方はさまざまだけど、視点が全く違うんだ。そこをしっかり勉強したかった。それにビジネス雑誌の新年特別号とかで「日本の社長100人」とかあるでしょ? 彼らは100人中90人が今後の人材戦略の話をする。経営者にとって人材はそれだけ大事な資源であり、かつ課題だとも感じている。そこを一緒に解決できるフィールドにズキュンときたね。

【素の自分が……】っていうのは、面接でね、「いつもどこで遊んでるの?」とか「何して遊んでるの?」「彼女とケンカしたらどう仲直りするの?」みたいな質問ばかりされてたんだよね。そういった質問の裏にある「キミは一体どんなヤツなんだ?」という意図がわかったし、普段の自分を引き出してくれた。ここで普段の自分が気負わずいられるんだから、入社後もありのままの自分で、自分らしく働けるって確信が持てた。

内定した企業数を聞いて驚く人もいるけど、本当に大事なのは「自分はどの会社で腹をくくりたいか?」なんだよ。『○社から内定もらったから良い就活だった』っていうわけでは全くないからね。だってどう頑張ってもカラダは一つしかないんだし(笑)。

>>入社して心がけた事はなんですか?

一番心がけてる事は、信頼関係を築く事。フランクリン・コヴィーの本から言葉を借りて「信頼残高を増やす」って言い方してるんだけど。信頼っていうのは積み重ねが大事だよね。よく言われるけど信頼は一瞬で消えてしまうものだから、どんな小さなことでも普段から信頼される自分を少しずつ積み重ねていかないと。例えばメールのレスとか、すぐ返すように心がけてる。小さい事かもしれないけど積み重なれば、【ちゃんと返事を返してくれる人】っていうブランドが生まれるでしょ。そのブランドが、「律儀な人」「相談したい人」っていう信頼にも繋がるかもしれない。
 あとは、意図的にたくさんの人に会うようにしてきたよ。一個人として魅力を高めたかったから、いろんな人に会って、たくさんの刺激をもらって自分の幅を広げたかったんだ。
 俺の考える魅力ある人は、頭の回転が早くて、1を聞いて10を知ることができるようなイマジネーション豊かな人のこと。そして自分なりのロジックを組み立てながら話をどんどん広げられるような人だったりすると、話してておもしろいし、自分もそうなりたいと思うよ。

>>入社してからはどのような仕事をされてましたか?

2001年にリクルートエイブリック(現リクルートエージェント)に入社して、初めに人事部の採用担当に配属された。その後1年3ヶ月経って企業の中途採用のパートナーとして営業に異動。営業でもやっぱりトップを意識してたね。営業にいたのも1年3ヶ月という短い期間だったんだけど、社内で優秀賞を2回受賞した。でも……、やっぱり『最』優秀賞じゃないから悔しかったな。やるからにはやっぱ1番取りたいから。今、i-Companyの仕事が面白いけど、もし営業に戻ったら今度こそ1番を取りにいきたいね。

――好きな言葉は“独走、圧勝、ぶっちぎる”という波田野さん。“1番になりたい”という言葉の中に日々の努力や改善があり、頑張って1番を目指している所が本当にカッコいいと思った。

>>現在の仕事はどのような事をされていますか?

リクルートエージェントの中にあるi-Company(キャリアスクール)というキャリアスクールの運営事務局スタッフとして働いています。平日の昼間は中長期の事業計画や新イベント立ち上げから受講生募集の企画、説明会の準備〜実施まで。平日の夜と土曜日が講座開設日なので、講座運営をしています。社員が4人と少ないのでとにかくいろんな仕事をしています。i-Companyに異動してから約1年半が経ちます。

i-Companyへの部署異動は自ら志願したのですか?

自分の意志でi-Companyへ部署異動しましたよ。
 エージェント社員の送別会の時。カラオケの場でi-Companyの仕事内容に“興味あるんですよ。”ってi-Companyにいた先輩社員にふと言ってみたのが異動への第一歩。それからすぐに、先輩からi-Company校長へと話は進んでいた。そしたら数日後携帯が鳴って、i-Company校長から「大悟、飲み行かへん?」って。何度か話すうちにi-Companyへの興味はさらに増していき、同じタイミングで出向者が戻るので人が一人足りない、と。他にも裏では紆余曲折があったけど、そんな感じで異動が成立したっぽい(笑)。

――波田野さん自身エージェントのそんなスピードの速さにびっくりしたそうです。しかし、このスピードの速さがエージェントの良いところでもあると話していました。

>>どんなところにi-Companyに興味を持たれたのですか?

i-Companyはまだ世の中には広く知られていない。世の中に知られていないものを知らせていくこと、何もないところから何かを作り上げることは、すごく難しいことだけど、それ以上に面白いことだと思っているんだ。
 同じ業界の中でも、他社と同じスピード感で勝負をしていたのではダメで、エージェントでなければならないサービスを提供したい。その一つがi-Companyだと思うんだよね。だから、i-Company、ひいてはエージェントが考える「キャリア創り」を世の中に広めることで、業界で独走したいという気持ちがあったよ。

>>i-Companyに異動になり、よかったですか?

もちろん。異動を良かったか悪かったか思うのはその人の考え方次第なんだよ。機会をチャンスと思うか思わないかも自分次第。
 自分に合った職業でも、ワクワクする仕事が2割で残りの8割はルーチンワーク。恐らくこれは業界・職種を問わず不文律。だけどルーチンワークでも、視点を変えて働く事が大事なんだよ。そうすればルーチンも自分の成長につながるし、視点を変えたことで予想以上に早く仕事を片付けられたりする。そうすれば、残りの2割のワクワクする仕事にたくさん時間を割けるじゃん。自分でどんどん楽しくしていかないと。 仕事ほど楽しく! 遊びほど真面目に!

>>最後に、就職活動生に対してメッセージをお願いします。

ありのままの自分で面接に望んでほしい。素の自分を出して、受け入れてくれた会社なら入った後も素の自分でいられる。逆に言えば、素の自分をさらけ出さずに内定をもらった会社にはちょっと考えた方がいいと思う。(そもそも内定しないと思うけど(笑)。)きっと就職して働くうちに、素の自分で内定をもらってない分、会社と合わなくなってしまう。【内定をもらいにいく就職活動】よりも、【どう働くか】【どうありたいか】で考える。だから普段の自分で、無理することなくありのままの姿をさらけだして挑んだ方がいい。

つまり……

自分を出して『キミはいらない』と言ってくる会社は諦めて、『キミに来てほしい』という会社に行くという腹の括りがあるかどうか?

だと思います。そうすれば自分に一番合った会社が見つかるはず。
頑張ってくださいね。


お忙しい中、遅くまでインタビューありがとうございました。


(目白大三年 仲井亜紀子、千葉商科大学三年 大木梨沙、成蹊大三年 平山大介)