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▼プロフィール
森田英一さん
大阪大学大学院基礎工学研究科卒業

 外資系コンサルティング会社「アクセンチュア」入社後、金融機関、教育機関、行政機関を中心に、幅広くコンサルティングに従事。
 その後、化粧品口コミサイト「@cosme」を企画・運営する「アイスタイル」のマーケティング事業立ち上げから企画・実行に携わり、2000年8月「シェイク」起業。
 現在、シェイクでは、『仕事を通じて、自己実現する人が一人でも増えて欲しい』、『個人から、会社から、もっと日本を元気にしたい』という思いから、主に、「社会で活躍するアウトプット型人材育成」に関する教育・研修事業と、「人」「仕事」に関する調査・コンサルティング事業に取り組んでいる。





「 本気で可能性は無限大 」

と思わせるようなインタビューだった。
 とてもなごやかに、笑いを混ぜながらインタビューに答えてくださった株式会社シェイ クの代表取締役社長、森田さん。 目は輝いており、まさに「かっこいい大人」とはこういう人だと感じる人だった。
 この記事を読んでくれた学生が、熱い思いを感じ取っていただけたら本当に嬉しい。
 まだ、私たちはインタビューの経験が少なかったため、緊張のあまりこんな質問から始めてしまった。
   
>あ、じ、じゃあ、じ、じ、事業内容を教えてください。

――(緊張しすぎですね 笑)

1点目は、企業の中の人材育成。

 企業研修や人事制度(報酬制度など)を構築することで、「自律型人材=自ら考えて行動し、やりきる人材」を育成できる研修をすること。
 入社後3年くらいで仕事ができるかどうかの基礎能力を身につけることはすごく大切。だからそのための研修を体で覚えられるようにしているんだ。

2点目は、人材採用支援(新卒の採用支援)

 2つあって、まず1つは、採用イベントを企画すること。 企業に直接インタビューすることで、学生に仕事の本質を、よりリアルに疑似体験してもらうためのケーススタディやゲームを作ったり、インターンシップを企画したりね。 就職活動で、企業ってパンフレットとかホームページを見てもなかなか選びにくいよね?だから、よりリアルな情報を伝える場をプロデュースしているんだ。
 もう1つは、採用活動効果検証プログラムといって、学生さんの生の声を企業に伝えること。セミナーや面接の感想って、本当のことは企業に伝えにくいよね。 学生の真実の声を企業に正しく伝えることで、企業が、自社の動き方や考え方を振り返って改善していけるようにしているんだ。
 
>インターンシップを企画するということですが、企画のときに気をつけていることはありますか? 

 企業と学生のリアル接点をいかに増やすかだね。しかも一歩踏み込んだもの。例えば、実際の仕事の醍醐味やそうでないものを伝えられるものとかさ。それでミスマッチを失くしたいんだよね。
 今の社会って実際入ってみたら「そんなの聞いてないよ!」というような入社前にイメージしていたものとのギャップとか、そういうのを上司に伝えたりすると、 「なにを言ってるんだ!石の上にも3年だぞ!」みたく、石の上にも3年ルールみたいなものあるじゃん? 1番最初の就職先によって、 自分の働くワークスタイルとか、仕事に対する価値観やワークスタイルが染み付いちゃうから重要になってくるよね。

3点目は大学・専門学校支援、スクール事業。

 簡単に言うと、学校のコンサルティング。例えば、今のままの学部・学科じゃ受験する学生も集まらないし、他との差別化もできないという大学があるよね。 じゃあ、その大学は、どういう風な人材を輩出したいのかを明確に定義して、それに対してどんな教育をする必要があるのかというような手順で、学部構成から教養教育などの仕組み カリキュラムをコンサルティングしているんだ。社会で役立つ授業、時代にマッチしている授業を提供できる大学を実現させることが目的だね。

>>森田さんが考える理想の大学を教えてください。

 大学って本来「ワクワクして、自分でお金を払ってでもいくよ!」みたいなエキサイティングな場所になるべきだと思うんだ。 そして、社会に出るための橋渡しとして、これからの生き方をきめる場所であるべき。 今の大学って、既存の学問も枠組みの中で、教授自身の知識を伝授するという形態がほとんど。 でも、既存の学問の枠組みだけで社会の問題は解決できないし、どんどん社会が変化している中で、 今のままだと大学で学んだものが社会で役に立ってない。そこを考えると今の大学ってものすごく効率悪い。 それに、実際は学生が授業に出てないとか(グサッ!) 出席してる学生も単位を取るために、出席をとるだけで後は寝てたり、(グサグサッ!!) あと「ハイッ!」って返事するだけで、その後ヒソヒソと退出して学食行ってたりね。(グサグサグサッ!!!)

>>胸に刺さるお言葉です。――(全員、苦笑い)

 だから、もっと大学ってうまくやれるのになぁって思うよ。 先日も某国立大学で授業をしたんだけど、そこでも感じたね。

>>その授業に対して学生の反応はどうでしたか? 

 最後にアンケートを回収したんだけど、「今まで受けてきた授業の中で1番おもしろかっ たです!」とかあってさぁ。まぁ大学の先生、もうちょっとがんばろうよ。って感じだけどね(笑)
 他にも「挑戦していくことを大切にしていきたいです」とか「やったる!やったるでぃ!」とかもあった。受講者450人で、アンケートを見るのに数時間かかるんだけど、読んでみるとジーンとくるものがあるね。
 
>>大学での授業は何年生を対象にしているのですか? 

 僕らとしては学年問わず、全体的にだね。
 でも1年生のときに受けて欲しいね。大学1年生って重要な時期だと思うんだ。時間的にも余裕があるし、 「大学生活4年間をどう過ごすか」をある程度イメージして過ごせれば、本当に充実したものに変わってくるからね。 そこにちょっとでも気づくことが重要だと思うよ。これは社会人でも同じ。ちょっとした最初のスイッチの入れ方をうまくした人はすごい伸びるよ。
 そのためにも、1年生のときに、なにか社会を経験できるような、社会体験や社会勉強をできる環境があったらいいと思うね。 僕が考えている理想の大学像だと1年生からインターンは必須だよ(笑)
 授業に参加していた学生も途中から前のめりになっていたらしい。 私自身、学生に対して熱い思いを持っている森田さんの授業なら本気で参加したいと思った。むしろ人数集めて、いつか私の大学でもお願いしたい。  
 この記事を読んでくれている大学生のみなさんも人数集めちゃって、大学に呼んでみたらどうでしょう?  一橋大学などでは、実際に学生が就職部に働きかけて、森田さんを呼んだそうですよ。


>>森田さんが考える「仕事」とはなんですか? 

 「仕事」をお金をもらう手段だけって割り切ることはなんか悲しいよね。 「仕事」って、自分が成長できる機会、知らない世界を見る機会、チャレンジできるもの、生きがいを実感できるようなエキサイティングなものだと思うんだ。 そこの仕事の捉え方・活かし方を自分で気づいて動いていける、自分の能力を最大限発揮できる。そういう支援・サポートがしたいって思うよ。
 実は、シェイクの事業内容の思想にもそういう一本の筋が通っているんだ。

4点目は、調査・レポート

 インターンシップの調査やアンケートをデータにまとめて企業に提出しているんだ。 そこから採用のコンサルティングをすることにつながったりもするよ。

>>森田さんが考えている理想の採用のあり方を教えてください。

 人事の人がもっと体だけじゃなくて、頭でも汗をかくべきだと思うね。 本気で自分たちの会社の育成を考えて、真剣に採用活動をする。採用ってその会社のコアとなるものなのに、そこをあまり考えずに業者任せの会社って実は多かったりするんだ。
 将来、10年後、20年後、社長になるような人材を自分が採用するんだ。っていう思いで、本気で頑張っている人事の人は応援したくなるね。
 ――森田さんのおかげで私たちは少し緊張がほぐれてきていた。そこで、現在の森田さんの考えにいたるまでの「過去」について聞いてみた。

>>起業する前にアクセンチュアで働いていたとのことですが、アクセンチュアにはなぜ入社を決めたのですか?

 人や組織系のコンサルティングをメインにやっていたね。他にも大学や高校などのコンサルティングもしていたよ。コンサルティングって問題解決の仕事で、お客さんが困っている状態を、現状を足を使って調べて、「ムムムムムーっ!」 ってトコトン考え抜いて、変えていってた。
 『変革』って言葉が大好きでさぁ。昔から矛盾とか理不尽なこととか無駄なことを、そのまま受け入れることができない性格だったんだ。 中学校や高校から校則改革とか食堂改革とかやっていたしね。その延長線上にこの仕事があったんだよね。おかしいと思ったことをおかしいと言って変革していく、それが仕事というコンサルティングという仕事。 「おーっ、それ俺の天職じゃん!」って思ってさ。この流れでアクセンチュアに出会ったんだよね。

>>アクセンチュアで身についた力を教えてください。

 大学時代にも色々動いてたけど、やっぱりそれは学生レベルでやっていたこと。社会人になると、求められるレベルとか出さないといけない価値がものすごく上がるんだよね。 だからどういう風にその価値を見出すか、どういう仕事の進め方をすることで信頼関係を築けるのか、とか学んだね。 それに加えて、いろんなタイプの会社を見てきたから、いい会社と悪い会社を見抜く力と、それをコンサルティングできる力が身についたね。 それに短期間で成長したいっていう思いもあって実践してきたから、はやく学び取る力も身についたね。

>>起業しようと思ったきっかけを教えてください。

 だんだんと自分の成長カーブが弱くなっていたのを感じたんだ。 だから、もう1度、経営というのを本格的に学んでベースをつくるのもいいかなと思って、MBA留学を候補に考えた。たまっていた有給休暇を使ってアメリカの有名なMBAの授業を見学したり、 生徒にも積極的に話しかけたりしてさ。でもMBAで、授業料とか払って、そのリターンを受けるより、現場で、お客さんと真剣勝負のコンサルティングをしている方が学べるなっていう結論に達してさ。
 それで、次に目をつけたのは「その当時急激に伸びつつあったネットビジネス」。その頃は社内でもそれほどプロはいなかった。だからこそ、これをいち早く学べば、アクセンチュアでもトップになれると思ったんだ。 「3ヶ月休職させてください」って会社にお願いしてさ。ネットベンチャーで、アイスタイルっていう化粧品業界とユーザーを結ぶ企業の立ち上げに携わったんだけど、「ベンチャーはスピードがあっておもしろい!」って思ったよ。
 またそこで、コンサルティングの仕事はどんなに良いプランニングをしても、経営者が最後で「やる」という決断できなかったら、僕らのやったことは社会に対して全く価値がでない。 そんな黒子のビジネスよりも、コンサルタントとしてやるよりも、やりたい仕事を命かけてやるくらい本気でやりたいと思ってさ。だから自分で起業しようと思ったんだ。

>>今後のshakeの目標を教えてください。

 まず、2008年3月には自律型人材育成分野でNO.1になること! 具体的に言うと、会社に入社する人の1、2割位はshakeの研修を受けて、社会人としてのスタートダッシュが スムーズにいっている状態にすることだね。それに、キャリア教育、高等教育、幼児教育とかグループ会社もつくりたいと思っているね。
 2013年以降には、大学とか高校の経営をやりたいと思っている。それで、他の大学や国からもマネされるような 僕らの理想の人材育成を形にして、これからの日本の教育のモデルケースをつくりたいと思っているよ。

>>今度、財界主導というトヨタ、JR東海、中部電力がビジネス人材育成特区と学校を運営するとのことですが、森田さんがイメージする学校はどういったものですか?

 ビジネス、ビジネスした専門学校的の物は考えてなくて、例えば、大学で考えると、社会でどういう風に成果を出すか、どういう価値を見出すかという基礎能力を身につけたり、生き方、 キャリアの幅を身につけられるようにしたいね。大学の中で可能性を広げていくようなエキサイティングな大学にしたい。まぁこんな野望があるよ(笑)
――(めちゃくちゃ入りたいです!)

>>では最期に、私たち就活生へのメッセージをお願いします。
「キャラをたてろ」


 就職活動って自分の可能性を広げられる機会だと思う。「こうしなきゃいけない」というテクニックだけ多く知っている学生が多いのは悲しいと思うよ。
 ・ 自分がどういうポジションにいるのかを理解すること。
 ・ 自分に嘘をつかないこと。
 この2つをふまえて、自分のキャラで勝負して欲しいよね。面接も自分の真剣勝負がで きる場であって、自分らしさで勝負する場であるからね。
 ただ、そのキャラを自分で見誤っていたら良くない。それに見つけることも難しいと思うよ。そのキャラがしっかりしてないと相手には伝わらないからね。

>>自分のキャラを見つける手段としてなにかありますか? 

 自分のアンテナを信じて行動してみること。次に行動したことを振り返る。 これを繰り返すことが大切だと思う。より深める為に自分の親友とか彼女とかとトコトン本気で話し合うことも必要。例えば、「今から4時間は本気トーク」 みたいなかんじでちょっとお酒をいれたりしながらね。けっこう人って見てないようで相手のキャラを観察しているからね。 そうやって本気で話し合う場所を自分で作っていけば、自分のキャラは見えてくると思うよ。
 がんばって!

――はいっありがとうございました。

 「君たちの可能性は無限なんだよ」と誰もが言うセリフ。ただ言われても「本当かよ」と思ってしまう。
 しかし、森田さんのお話を聞いて、「本当に無限かも!!」と感じた。 実際、動いてみればたくさんの企業がある。その中から自分がやりたい仕事を選べるわけだから、 可能性は広がるばかり!
 その中から選ぶためにも自分のキャラを立てて、企業を見極めてこうと思う。 よしっ就職活動楽しんでやる!!!






記事執筆:新治嘉章
インタビュー:河瀬、新治、後藤
インタビュー日:2004年12月22日

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