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▼プロフィール
三原 邦彦(みはら くにひこ)さん
芝浦工業大学工学部卒業。大学卒業後、1995年株式会社インテリジェンス入社。
エンジニア派遣事業部長・執行役員を経て、2000年10月にECサーブテクノロジー(現インテリジェンスITソリューションズ)代表取締役社長に就任。2002年7月、テンプスタッフ出身の幼なじみと株式会社ビー・スタイルを創業。


 

  
「失敗しない選択はない!! 」
ビー・スタイルの会社のオフィスの壁には社員の方の決意が毛筆で飾ってありました。どれも印象的で、この会社はすごく熱い会社なのではないかと予感させる雰囲気がひしひしと伝わってきました。 そんな熱い会社を設立したのは、堂々とした出で立ちがまさに「社長」という貫禄を感じさせる三原社長。今回は3年が始めてのインタビューとあって緊張していたところ、それの場をなごませてくれるかのように積極的にお話いただけました。
−「ビー・スタイル」という会社は学生である私達にはまだなじみのない会社である。ビー・スタイルのやっていることについてもっと詳しく聞いてみたい!ということでインタビュースタート!  


>>主婦のパートタイムに特化した派遣とはどんなことですか? 
         

「パート」と聞くと多くの人がコンビニやスーパーなどのレジ打ちの仕事を思い浮かべませんか? 家事や子供の世話をすることを考えると短時間しか働けない、多くの主婦はそのような仕事しかできませんでした。          
派遣会社も同様、未婚者や既婚でも子供のいないフルタイムで働ける人には、いっぱい仕事をご紹介できますが、残念ながら家事や育児で週2〜3日、短時間労働しか出来ない主婦には全く仕事をご紹介出来ません。          
しかし、私たちの提案するパートタイム型人材派遣は、主にオフィスワークを中心とし登録してもらっている人の90%以上が平均年齢30歳半ばの既婚女性なのです。          
では何故、既婚者を活用出来なかったのか?それは、女性は結婚すると“ライフスタイル”が変わります、ライフスタイルが変わると“ワークスタイル”も変わるのです。          
その変わったワークスタイルに、企業がオフィスワークにおいてマネジメントスタイルを合わせることが出来なかった。唯一、販売や軽作業の仕事を持つ流通業だけがマネジメントスタイルを合わせ、彼女達や学生の短時間労働者を戦力化できただけのこと、それであれば企業が、オフィスワークにおいて、彼女達(主婦)に合わせたマネジメントスタイルを確立すれば活用できると考えたのが起業のきっかけです。         
で、労働者と対話ができる人間になるには、自分が労働を経験して修行しなくては・・・って考えて。それで大学辞めて新聞配達少年とかになっちゃった。
でも、企業に『主婦を使いなさい!』を無理やり提案しても進みません、企業にもそれなりの理屈があります。そこで企業にもメリットがあることを示しました。
そのメリットが『生産性の向上(コストの削減)』です。簡単に言うと、オフィスワークの経験のある主婦層を、業務の忙しい時と暇な時に合わせてパートタイム/ワークシェアリング型で派遣するとコストが30%削減されますと提案しています。
フルタイムの派遣を常時100名利用している企業は、年間3.5〜4億円の費用がかかっています。ビー・スタイルのサービスを導入すると30%が削減されるので、1億円以上削減できる計算ですね。
この、パートタイム型派遣には、主婦と企業の双方に提供出来るメリットがあります。まず、主婦の方には、「空いている時間に働けること」、「キャリアをいかせること」、「ブランク期間がなくなるために社会復帰がしやすいこと」をメリットとして提供することが出来ます。一方で、企業側へのメリットとしては、労働の必要のない時期の無駄なコストの削減になります。
少子化における労働者不足を補うことにもなりますし、女性労働力が経済活動に参加しやすくなることや、企業の収益がよくなることで日本の経済活動がどんどん元気になります。
社会や政治がどうのこうの評論し不満を述べる前に、僕らの力で新しい日本を創ろう!
そんな気持ちがビー・スタイルにはあります。

−1億円ものコストダウンができるなんて! その上、日本経済の活性化にもつながるとは想像もしていなかった。こうした発想が生まれた源である、三原社長の過去について伺った。

>>どんな学生時代をすごしてきましたか? 

 大学に入ったときに、普通の大学生に出来ないアルバイトをしてみようと思いました。
それが「人材派遣会社での飛び込み営業」だったんです。当時は、1日50件もの飛び込み営業をしていました。でも、3年たって勤めていたアルバイトの会社が倒産しちゃって、そこで当時の経験から、人材を検索できるソフトを友達と2人で開発したんです。それをインテリジェンスという会社に売り込みに行きました。学生2人に対して、「システムも購入するけど、うちの会社でアルバイトをしないか? 」って誘われたんです。普通のバイトでは考えられないぐらいの破格値を出され、すぐに働くことにしました(笑)
その後は、大学は卒業できる程度に行っていました。ほぼバイト三昧の学生生活でしたね。

−同じ学生なのにソフト開発!? 起業に営業!? やっ、やっぱり普通の人ではなかった!!

  >>ということは就職活動をせずにそのままインテリジェンスに入ったんですか? 

  それはまた話が別なんですよ。(笑)
結論からいうと「就職活動はしたけど、中途採用という扱いで入社した」という形になりました。当時インテリジェンスでアルバイトだったにもかかわらず営業成績が1位だった時期があります。もちろん会社側から「そのまま社員にならないか? 」と言われてたんですけど、僕自身なんとなく就活がしたかったんですよね。それで8社程度受けたんだけど全部落ちてしまったんです。それなりに自身もあった分、結構ショックでしたね。そういった経緯で、インテリジェンスの入社を決意したんだけど、年収○△×円じゃなきゃ嫌だったので「中途扱いにしてくれ! 」と提案し了承してもらいました。
その後、入社してからは半年でマネージャー、1年で事業部長になりました。         

―す、すごい! このような業績を残されている三原社長はいったいどんな社員だったんだろうという疑問がわいた。

>>そこまでできる、三原社長の仕事の取り組み方、教えてください! 

目の前のことに手を抜かないこと。

“ああなりたい”、“こうなりたい”とかはあるけれど、何ができるのか、できないのかを把握するためにも、目の前のことは何でも逃げずに取り組むべきだと思います。私はね、それをよく「光ゲンジとSMAPの法則」って言ってるんですよ。どのようなことかと言うと、光ゲンジはローラースケートをすべって歌しか歌っていなかったけれど、SMAPは若いときから、SMAPとしても活動してきたが、バラバラになってもいろんなことに全力で挑戦してきたと思うんです。
それによって自分に何が出来て、何が出来ないのかがわかるようになったんではないかと。        
例えば、中居くんは歌があまり上手じゃないけど司会が上手。草gくんは、あまりかっこよくはないが映画俳優としては一流、韓国語だってペラペラだしね。だから今のSMAPはそれぞれに活躍できているんです。多分、人間の能力はあまり変わらないと思うんです。大切なことは与えられたことを、柔軟に受け止め、真剣に取り組み、強みを発見することだと思います。でもある程度取り組みが長期に渡らないと意味がありません、石の上にも三年です。


―SMAPと光ゲンジの法則は確かにわかりやすい!!

>>そのお話もう少し詳しく教えて下さい!!

そうだね、もう少し例えて言うと、線っていうのは点のつながりでしかない。
将来も同じく現在のつながりでしかないのです。人は将来に向かって生きますが、実際は現在にしか生きれないんですよ。現在、太い点が打てないやつは将来太い線は描けないということ。
大事なのは、“目の前に太い点を打つこと”“現在を一所懸命生きること”なのです。
僕が社長としてメンバーにチャンスを与えるとき、過去の実績と現在の本人のやる気で判断します、おそらくどんな人でもそうでしょう。
よくチャンスをくれないとか、チャンスがこない等々という愚痴がありますが、チャンスがこない理由を考えないと駄目なんです。
目の前のことが出来ない人にチャンスはありませんということですね。         

―非常に心にきたお言葉、グサグサと胸に突き刺さりました。こうしたことをこなしていって今の三原社長があるんだ!          

>>それでは三原さんの目からは学生はどううつりますか?

 うーん、自立してない人が多いかな、教育の問題が大きいと思いますけどね。何故教育がおかしいか、社会人として会社で40年近く働くのに、働くための教育は学校では何もされてないですよね? また、誰もが大人になるのに大人の教育も無い。これもおかしいですよねぇ。
日本は、仕事や大人の教育をもっとすべきだと思います、建築と同じで土台がしっかりしていないところに家なんて建ちませんよ、仕事や大人の教育は、人の土台つくりです。土台が無いのでどんどんニートなどが増えるんだと思います。こんな話があります、今の日本は100人に1人が1億円もっています、すごくお金持ちな国だけど、『幸せですか?』ってアンケートをとると8割の人が『不幸せ』だと答えるそうです。では何故不幸せなのかと聞くと大半の人が『不自由だ』と答えるそうです。兵役も無く、仕事も多く、豊かな国がどうして不自由なのでしょうか?
答えは簡単、何かしら理由をつけて“選択”をしないんですよ、自分で自分を不自由にしているんです。選択をしないということは、自分の人生に責任を持っていないのと同じ。自分の人生に責任のもてない人、これは自立しているとは言えないですよね多分、選択して行動した結果、失敗するのを恐れているのでしょう。
失敗は成功のプロセスであり、学習の機会でもあります失敗を恐れている人は、失敗しない方法しか選びません。実は、失敗しない方法は成功しないし、成長もしないんですよね。
イチローでさえ、6.5割近くがアウトです。でもアウトになったときに『何故アウトになったのだろう?』と考え、勇気をもって次に打席に立つことが成長することではないでしょうか。イチローの3.5割のヒットは、6.5割のアウトから生まれていることを忘れないでほしいですね。

−一同びっくり!! 日本という国は豊かだというのはわかっていたけれど、不幸せを感じている人がこんなにもいるなんて知らなかった。

>>では三原さんは今自由を感じていますか?


 まだまだ不自由ですねー、まだ会社の実力がないのでしょう。個人も組織も同じで、お金と実力がないと自由な選択はできません 。

-ビー・スタイルでは、スキルはどのように身につけられるのだろうか?
>>ではどんな教育制度があるんですか?

 全社研修等々、適宜やっていますが基本的には自分で学んでくださいというスタンスですね、大人ですしお金をもらっているわけですからプロですしね、教育してくださいという受身のスタンスでは駄目です。プロ野球選手が『僕に野球を教えてくれなかったから、3割打てなかった』等々ということを言ったら引きますよね(笑)、同じです。 要するに「自分たちで勉強しろ!! 」っていうことです、小学校から大学になるにつれて大きく変わったのは自立的に勉強しなさいっていう教育システムです、それが社会人になって、会社で“やらされ”教育になるのはおかしいでしょ大人なんだから。
でももうひとつ面白い制度があります、委員会を作れて誰もが手を上げれば参加できる制度なんですが、新卒採用委員会、リクリエーション委員会、人事評価委員会等々、委員会に参加すると自分達の仕事以外の仕事の機会が増えるため経験になるんですね。多くの機会が人間を変革するんだと思います、よって機会をいっぱい取れる委員会は絶好の教育の場ですよね。

−教育の基本的なことだと思った。どんなことも、自分でやらない限り得るものは何もないかもしれない。

>>今後ビー・スタイルはどうしていきたいですか?

 
これからの日本は、大量生産、大量消費、いいものをより安くのマクロ型経済ではなく、物が充足された、個人の価値観に合わせたナノ(nano)型経済に移行します。nanoとは、数字の単位で10億分の1の単位を指します、ようは1人1人のニーズに応えられるビジネスしか残らないという時代だということを告げています。
例えば、プロ野球の視聴率が落ちたなんて話を聞くと思います、昔はお父さんが7時に帰ってきて、皆で食卓を囲みプロ野球を見る。なんて家族風景が見られましたが、今はテレビは1人1台、お父さんも子供も皆違うテレビの内容を見ています。
パソコンだって1人1人スペックを変えて発注できるし、携帯電話だってみんな機能が異なる、レンタルビデオもそうですね。Nano経済の典型的なビジネスは、検索サイトです。
この前、たまたま社員総会の出し物でローラースケートが必要になり検索すると、ちゃんと出てくるんですよね。昔だったらおもちゃ屋やスポーツ用品店に走り回っていましたが
その人にとって、その時に必要な物が、きちんと探せる。
今の時代は、安くても駄目、自分の価値観にあったものでないと売れないんです。
物が溢れている時代なので、皆考えて買うようになったのでしょう。
このような背景から、顧客のニーズにあわせた変化が企業には必要になってきます。ビー・スタイルではそうした時代に対応した、カスタマイズ型の人材ビジネスを提案していこうと思っています。あと優秀な人材が構成する組織を目指しています。
よくビジネスを「人、物、金、情報」という経営4原則で語られますが、僕はこの4つのなかで“人”を一番においています。
物とは人が作るものです、お金と情報は正しい人が考えて使わないと効果がでません。つまりビジネスにとって大事なのは人、優秀な人材が企業を成長させ、社会に富をもたらすのです。世の中から『ビー・スタイルにいたんだ、優秀な人ですね』と言われる会社であり、人材輩出企業として日本の復活の一助になりたいですね。

―ビースタイルのビジョンとは今の日本を変えたいという大きなものであった。

>>最後に就活生にメッセージをお願いします。


業界で絞るのではなく企業で絞るべきだと思います。例えば、同じ「人材ビジネス業界」であったとしても企業文化もビジネスも異なります。ビジネスが異なれば、身に付けるスキルも考え方も変わるということを覚えておいてほしい。
それから、社員や社長に会った方が良いですね。良くも悪くもその会社に入社すると、自分も似てくるのです。魅力的な社員がいる会社に入れば、魅力的な人になれる可能性が高いのです。
最後に、就職活動前に大事なことを1つ「自分自身を理解すること」です。
面白いぐらい皆さん、就職活動をすると混乱するんです(笑)。セミナーに行ったり、就職情報誌を見たり、社長の話を聞いたりしているうちに情報が多すぎてパンクするんですね。
人間は、自分自信のことが分からないと“情報を整理”して“判断”して“決断”が出来ない動物なんです。今までの人生で何に熱中しただろうと考えてみてください。
熱中の根源が分かり、その根源をかき回すことのできる職場であれば、その職場では熱中して仕事に取組み、よい社会人生活を送る事が出来るでしょう。

インタビューが終わって一同に「やる気」がみなぎっていました。「今、このときに太い点をうつ」「失敗は成功のプロセス」という三原社長の言葉が強く印象にのこりました。 そして情報が多く、情報におぼれそうになる私たちがやらなくてはいけないことは「自分自身をしっかりさせること、そして確固たる思いをつくること。」だと思いました。  就職活動、全身全霊で、やれることはすべてやるぞ!
お忙しい中、インタビューに答えていただきありがとうございました。



記事執筆:川合沙代子
インタビュー:笛田・志村・川合
インタビュー日:2005年10月7日

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