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 #15 株式会社ベンチャーエントリー 辻口寛一さん

                     
▼プロフィール
辻口寛一さん
(株)日本旅行、(株)リクルートエージェントを経て、
1991年 ベンチャーエントリーの前身NIF−CAを設立メンバーとして入社
2000年6月 代表取締役に就任
2008年8月 MBO(マネージメント・バイ・アウト)を実行し、独立
【事業内容】
新興市場への上場を目指す、または既に新興市場に上場しさらなるステップアップを目指す「成長企業」に対して事務系、営業系、経営管理系の人材を紹介する登録制の人材バンク。


 

  
今回が私自身初めてのメインインタビュアーでかなり緊張していた。
しかし、そんな私の緊張は辻口社長が部屋に入ってきて数分、いつのまにかなくなっていた。それはやはり今回インタビューした辻口社長の表情、声のトーン、そして人間力だったに違いない。長年相手と深い信頼関係を構築する仕事をやってきたのが、何も語らずしても伝わった瞬間だった。
1時間という短い時間だったが、普通のベンチャー企業の社長とは、ちょっと違う考えをお持もちで、そしてその考えには今の学生に多くの気づきを与えられるものだったと思う。
ぜひ今回のインタビューを読んでそこに気付いてもらいたい!

>>辻口社長が考える社長業は何ですか?
        
 私の仕事は「社員に人材紹介って楽しい、そして仕事にやりがいを感じる。」そんな環境を社員に提供しています。         
そうすることで社員がイキイキしてきます。そんな人達が世の中に出回ると日本に希望が広がると思うんです。
だから私は、社員にイキイキと働けるような環境を提供しています。
―この答えを聞いたとき、ここの社員の方は幸せなんだろうなって思った。人材紹介は、人を幸せにする仕事。だから社員が幸せじゃなかったら人を幸せにはできない。最初の質問だったが、この時点でこんな上司だったらいいな〜と思える辻口社長の人柄が伝わってきた。

>>辻口社長が、最初に入社する会社として日本旅行を選ばれた理由をお聞かせください。

 「日本旅行が面白そう」と思い、決めました。当時日本旅行は従業員数が5000人の大きな会社だったから、大きな組織の中で働く事を理解することが出来た。また、当時の先輩は、私のやりたいように仕事をやらせてくれたので、自分の考えを中心に仕事が出来た事は自分の成長につながったと思います。

>>その次の会社として業種の異なるリクルート人材センターへの転職をされたのはなぜですか?
         
理由は二つあります。一つ目は、成長できる環境であると感じたからです。二つ目は、事業内容が人材紹介だった事ですね。

というのも、日本旅行では札幌支店で働いていましたが、東京に戻らなくてはならない状況になりました。

そこで、転職を決意し、リクルートエージェントに話を聞きに行ったんです。
リクルートエージェントの方の話を聞いているうちに「この会社はなぜこんなに求人が来るんだろう?」と疑問を持ちました。その真相を聞いてみると「うちの営業マンが取ってくる」という答えが返ってきました。

ここの営業マンはこれだけの求人を取ってくるノウハウを持っている、そうした社員に囲まれて働ければ、成長できると考えました。また、リクルートエージェントは、人材紹介を扱っているので、多くの業界が見られると考えました。というのも、そこでいい会社があったら、そこに入ればいいと思い、アルバイトでいいからここで働きたいと伝え、人事の方を紹介していただきました。その時に偶然社長と話す機会をいただき、少し話すと、社長から「アルバイトではなく、社員で来るか?」と誘いを受け、社員で働く事を決めたんです。

>>何か会社を選ぶ軸はありましたか??

会社を選ぶ軸を上げるとすれば、人と関われる仕事である事です。だから日本旅行では、一人一人にあったプランを紹介する、リクルートエージェントでは、人には最適な環境を、企業には最適な人材を紹介する事で人に関わってきました。その軸を大切にして、後は自分が興味ある分野に進んできただけなんです。だからジグザグではあるかもしれないですけど、自分のやりたい方向に進んでいます。

>>なぜ人材紹介事業の立ち上げに参加されたのですか?

 もっと小さい会社で、企業とも転職者とも関わった形で人材紹介がやりたいと思っていました。というのも、リクルートエージェントに入り、人材紹介をやっていましたが、大きい会社であったため、当時から人材紹介を営業、コンサルタント、マッチングする人が別れてやっていたんですね。つまり、私は営業をやっていたので、企業から求人をもらい、求人表を作り、後は会社に任せる形をとっていたんです。

だから「君のおかげでいい人が取れたよ」と言われても、実際に企業に人を紹介したと実感する事が出来ませんでしたね。

そんな時に「大和証券のグループで人材紹介の会社を立ち上げるから、来ないか?」とスカウトを受けました。小さい会社であれば、企業と転職者とも関わった形で人材紹介が出来るんじゃないかと思い、立ち上げに関わる事を決めたんです。

>>人材紹介事業でのやりがいは何だと思いますか?

すごく人に感謝される仕事で、「人」にも「企業」にも影響が与えられる事です。
「君がいたおかげで、うちは上場できた」と言っていただける企業もあったり、「あなたのおかげで充実した仕事ができている」と言ってくれる人もいました。だからこの仕事は、人や企業からの「感謝」が強く感じられる仕事だと思います。ただその反面、責任感もある仕事なんです。

>>会社経営してきて一番苦労した事は何ですか?

苦労というと、正直苦労したと思った事はないです。というのも自分が「おもしろそうだな」と思ってきたことを一生懸命にやってきただけの事なんです。よく「会社経営していて大変ですね。」と言われますけど、たしかに大変ですが、それが苦労とは思ったことはないです。ただ「おもしろそう」と思ったことを一生懸命やっていたら、いつのまにか人材紹介会社の社長になっていた感じなんです。

>>夢や目標はありますか?

私はこれからも親も家庭も社員もより幸せにしていくことですね。
私には今、幸せな家庭があって、親も健在しています。親孝行できる環境にあるだけでも幸せだと思います。だからあえて目標を上げるなら、社員数を増やして、もっとイキイキと働く社員を増やしたいと思います。そうする事で、イキイキとした人達が日本に出回ると思うし、結果として日本により良い影響が与えられると思います。

―いい意味でベンチャー企業の社長らしくない答えだなと思った。通常のベンチャー企業の経営者はさらに上へ上へ目指していくことで、現状への感謝の気持ちが薄くなっているかもしれない。しかし、辻口社長は、今いる現状にしっかりと感謝している。そして一生懸命に仕事をしていく事、自分自身、周りの人をイキイキとした状態を保つ事で、自分自身、企業ともに成長させていくのだろうと思った。

>>最後に就職活動生へのメッセージをお願いします。

「これかな」と思うものに対して一生懸命やってほしい。「これだ」と思うものに対して一生懸命やる事は簡単なことなんだけど、「これかな」と思うものに対して一生懸命やるのは、難しい事なんです。ただ「これかな」と思うものを一生懸命やっていないと「これだ」というのにはなら ない。だから今就職活動している学生さんの中で「これかな」と思うものはあると思うから、まず一生懸命やる事が大事だと思います。
3〜5年やってきて、「ちょっと違うな」と思えば、今度はどんな人達と仕事をすればいいのかとか、そういった事が見えてくるから、まずは「やりたいな」と思ったことを一生懸命に取り組んでください。

―今の学生は目標を明確に、やりたい事を明確に、って焦っている学生が多いと思う。しかし、辻口社長の話を聞くと「これかな」って思うことだけでもいいんだって感じることが出来た。私もまずは「おもしろそう」から入って、それを一生懸命にやりたいなって思った。話していると、こちらの心が洗われるような気持ちになった。こんな辻口社長なら、社員の方、家族だけでなく、日本全体を幸せにできるんじゃないかなって思った。 お忙しい中、インタビューにお答え頂きありがとうございました。





記事執筆:河口洋平
インタビュー:河口・笛田
インタビュー日:2006年3月14日

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